数字が入ったことわざは多いものですが、意味は?と聞かれるとはっきりわからないことありませんか?
今回はそんなことわざの中でも一番多い「一」が使われたことわざと、その意味をご紹介しましょう。
【一期一会(いちごいちえ)】
一生に一度の機会。一生に一度限りであること。
もともとは仏教用語です。
ひとつひとつの瞬間はその時限り。その時その時を大切にしなさいという意味。
茶道では一生涯にただ一度だけ会うという意味です。
【一姫二太郎(いちひめにたろう)】
子供を育てるのに理想的な順番は、最初に育てやすい女の子、次に男の子であるということ。
女の子1人、男の子2人という、人数をあらわす思っている人が多いようですがそれは間違いで、生まれる順番を指していることわざです。
【一陽来復(いちようらいふく)】
冬が終わって春が来ること。
そこから悪いことが続いたあと、ようやく好転に向かうという意味に。
【一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)】
物事の一部を聞いただけで全てを理解できること。
非常に聡明なようすを表しています。
【一寸先は闇(いっすんさきはやみ)】
これから先のことは誰にもわからないという例え。
一寸とは今でいう約3㎝のことです。
【一銭を笑う者は一銭に泣く(いっせんをわらうものはいっせんになく)】
たかが一銭と笑うものは、やがてその一銭でなく羽目になるという意味。
わずかな金額でも粗末にしてはいけないことの例え。
一銭は円に換算すると0.01円になります。
【起きて半畳寝て一畳】
人間に必要な広さは一畳もあれば足りるという意味。
転じて贅沢は慎むべきという戒め。
このことわざには「天下とっても二合半」という続きがあり、これは「天下を取ったとしても二合半以上のお米は食べられない」という意味です。
【地獄は壁一重(じごくはかべひとえ)】
人間はわずかな欲や油断から、罪悪を犯すようになるという意味。
ちょっとした心の緩みが犯罪につながりやすいので、心せよということ。
古いことわざばかりですが、今見通じるものがありますよね。