冬至は「1年で最も昼の時間が短い日」というのはよく知られていますよね。
昔はこの日から太陽が出ている時間がだんだん長くなることから、1年の始まりともいわれていたんですよ。
これを「一陽来復(いちようらいふく)」といいます。
聞いたことがあるという人もいるかも知れませんね。
この意味は「太陽が復活する」というで、おめでたいこと。
これは世界共通です。
そして中国や日本では「みんなが上昇運に転じる日」であるとされてきました。
冬至の日にちは毎年ちょっとずつ違います。
日没の時間はだいたい16時半ごろ。
おおよそ12/22ごろです。
逆の夏至は19時頃ですから、ずいぶん違うもんですね。
毎日同じ時間に仕事を終える人は、きっと季節の移り変わりを特に感じることでしょう。
ところで当時には「冬至がゆ」と「かぼちゃ」を食べるのが習わしになっていますが、これはなんででしょうね?
この小豆の赤を太陽にみたて、魔除けとして厄払いするものです。
かぼちゃは冬の間の栄養補給として食べると、風邪や中風(脳血管疾患のこと)にならないといわれています。
今では年中出回っているかぼちゃですが、やっぱり旬に食べると栄養価が高くておいしいですよね。
更に!
冬至には「ん」がつく食べ物を食べると、運を呼び込めるといわれています。
かぼちゃは「南瓜(なんきん)」と言いますよね。
他にも…
にんじん
だいこん
れんこん
ぎんなん
うどん
きんかんなど…
これを「運盛り」というそうですよ。
昔の人の縁起かつぎにプラス、冬を乗り切るために栄養をつけようという知恵だったのです。
そしてもうひとつの風習はゆず湯に入ること。
もともとは厄払いのために入っていたそうです。
これにもちゃんとした根拠があって、ゆず湯に入ると血行促進で体が温まるという効果があるということです。
昔の人が考えることには、全て意味があったのですね。