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日本の古き良き風習《五節句》とは?③「七夕」「重陽の節句」

 

4.七夕の節句

一般的には「たなばた」と言われる七夕は「しちせき」ともいいます。

 

七夕といえば「彦星」と「織姫」。

 

これは中国でいう「牽牛(けんぎゅう)」と「織女(しょくじょ)」です。

 

この二人、恋人だと思っている人多いのではないでしょうか?

 

でも本当は…

 

神様が結婚させた機織りの娘と牛飼いがあまりに仲が良く、仕事をしなくなってしまいました。

 

それが織姫と彦星。

 

神様は怒ってしまい、天の川を挟んで別居させ1年に一度だけ逢うことを許したというお話です。

 

ロマンティックなめぐり逢いのお話となっていることもありますが、実は神様の怒りに触れるほど2人が怠け者になってしまったのが原因だったんですね…

 

日本に伝わったのは平安時代で、宮中行事として七夕の行事が行われるようになりました。

 

五節句のひとつとなったのは江戸時代です。

 

七夕は庶民の間でも行われるようになり、それとともに野菜や果物を供えて詩歌や習い事の上達を願う習慣になりました。

 

今のように五色短冊にいろいろな願いを書き、笹竹につるすようになったのもこの頃です。

 

七夕に食べるもののひとつといえば「そうめん」です。

 

もともと七夕に願うことは裁縫の上達でした。

 

この裁縫に使う糸に似ていたのがそうめんだったからなんですね。

 

その他にも織姫の機織りの糸に見立てた、天の川をそうめんに見立てたといった説もあります。

 

5.重陽節句

重陽(ちょうよう)の節句は菊の節句とも呼ばれ、9月9日に行われました。

 

中国では昔から奇数を縁起の良い「陽」の数としていました。

 

最も大きい奇数「9」が重なる9月9日をおめでたい日としていたのです。

 

重陽が日本に伝わったのは平安時代で、現在ではこの風習はあまり行われていません。

 

旧暦では菊の花が盛んな頃ですが、新暦ではまだまだつぼみでピンとこないのもあったたからでは?といわれています。

 

地方によっては、重陽を「栗の節句」として栗ご飯を炊く風習が残るところもあるようですよ。

 

これは楽しみですよね♪