土星といえば「環(わ)」が最大の特徴といえますよね。
今回はその環についての雑学をお話しします。
1.土星の環は巨大!
土星の環がどれぐらいの大きさか想像がつきますか?
その環の幅は45,000~60,000㎞!
何だかピンときませんが、日本列島が約3,000㎞といえばその巨大さがわかるかと思います。
環はご存知のように氷の粒の集まりです。
この粒が太陽の光に反射して明るく輝いて見えるのです。
その粒の大きさは数㎝~数m。
雹(ひょう)の氷の粒が直径5㎜以上で、ガラスが割れたりすることを考えるとこれも大きいですよね~
(ちなみに雹によく似ている霰(あられ)は、粒の大きさが雹よりも小さく、直径5㎜以下です)
そして厚さは?というと
これが意外に薄っぺらい!
なんと数十~数百メートルしかないんです。
2.土星の環は15年ごとに見えなくなる
土星の公転は約30年です。
こうして太陽の周りを回っているうちに、地球から見ると環はどんどん傾いていきます。
すると環を真横から見ることになり、消えたかのように見えることがあるんです。
これが15年に1度起こる「環の消失現象」です。
3.環の数はいくつ?
土星の環は一つではありません。
名前がついているものだけで5つあります。
名前といってもアルファベットです。
土星に近いほうからD環、C環、B環、A環、F環と呼ばれています。
メインとなるリングはA、B、Cです。
これらの間の空間にはやはり名前がつけられています。
・A環ーB環:カッシーニの間隙(かんげき)
・A環ーF環:ロシュの間隙
・A環中の目立つすき間:エンケの空隙(くうげき)
・A環中の目立たないすき間:キーラーの空隙
更に見ていくと環は12あるということです。
ただ氷の粒の集まりなだけに、細かい間隙などをみて環を数え始めるとキリがないみたい。
後半は②でご覧ください!