地球上の環境問題が話題になってずいぶん経ちますが、実は宇宙でもゴミが問題になっています。
【スペースデブリとは?】
スペースデブリとは地球の周りをまわっているゴミのことです。
使い終わった人工衛星や ロケットの切り離された部品、それらが爆発したり衝突した時の破片が、地球の衛星軌道上をたくさんまわっているのです。
【スペースデブリの数は?】
2019年時点でのスペースデブリの数は、観測できるものだけで19,538個です。
(※アメリカの「連合宇宙運用センター」観測データ)
観測できないものも含めると、1億個以上もあるといわれています。
これまでに打ち上げられた人工衛星は9000以上で、そのうち今もまわっている人工衛星が5000。
これからも人工衛星は増え続け、その間にも人工衛星とスペースデブリ、あるいはスペースデブリ同士がぶつかったりして、ゴミは増え続けるばかりです。
現在はそのスペースデブリをどう掃除するか、どう増やさないようにするかの研究が進んでいるそうです。
【スペースデブリのまわっている速さ】
その速さは秒速7キロメートル!
ピンときませんがピストルの弾が秒速約500メートルといいますから、その10倍以上ということになりますよね。
もちろん何かとぶつかったときはものすごい衝撃で、人工衛星が壊れるほどです。
【スペースデブリを掃除する方法】
宇宙空間でのことなので、私たちが掃除するようにはいかないのは当然のことです。
スペースデブリは大気圏に入れば燃え尽きます。
問題はそこまでどう持っていくか。
順序は
《スペースデブリを見つける ⇒ 近づく ⇒ 捕まえる ⇒ 落とす》
簡単なようですが、秒速7キロメートルで回っているものに近づき、捕まえるって…
すごく難しそうですよね。
そして掃除にかかる費用も莫大。
国際的なルールがないこともあって、まだまだスペースデブリの問題の解決には時間がかかりそうです。