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「夏越の大祓」の茅の輪くぐりの意味とは?その作法もご紹介!

 

神社の神事のひとつ「茅の輪くぐり」をご存知でしょうか?

 

茅の輪くぐりは「茅輪神事(ちのわしんじ)」「輪超祭」ともいわれ、夏越の祓(なごしのはらえ)で心身を清らかになるようにお祈りするものです。

 

6月~7月に行われる「夏越し大祓(なつごしおおはらえ)」が有名ですが、年末に行われる「年越し大祓」もあります。

 

【茅の輪くぐりの由来とは?】

茅の輪くぐりは「備後国風土記」という神話が由来とされています。

 

その昔スサノオノミコトが旅の途中、村で一泊しようと宿を求めました。

 

その村で最も裕福な巨旦将来は断りましたが、兄の蘇民将来は貧しいにもかかわらず快く応じました。

 

その善意に感謝したスサノオノミコトは、「もし悪い病気が流ったら、茅(かや)で輪を作って腰に巻いておけば病気にかからないで済むでしょう」と蘇民将来に教えました。

 

その後茅の輪は腰につける小さなものから大きくなり、これをくぐって罪や穢れ(けがれ)を取り除くようになりました。

 

【茅の輪くぐりの作法】

① まず茅の輪の前に立ち一礼する

② 左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻り一礼

③ 右足からまたいで輪をくぐり、右回りに回って元の位置に戻り一礼

④ 左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻一礼

⑤ 左足からまたいで輪をくぐり、ご神前まで進む

⑥ 二拝二拍手一拝でお詣りする

 

茅の輪の茅(かや)を縁起がいいと勘違いして持ち帰る人がいるようですが、これはNG。

 

茅の輪には多くの参拝者の穢れや厄災がついていると考えられるからです。

 

【定番のお菓子「水無月」】

水無月」とは、もともとは6月30日の夏越の祓で食べられるようになった和菓子です。

 

水無月は白いういろうに小豆を乗せて三角に切ったもの。

 

小豆には邪気払い、三角には暑気を払う氷の意味がこめられています。

 

病気や厄災に見舞われないように、茅の輪くぐりにでかけてみてはいかがでしょう。