二十四節気(にじゅうしせっき)をご存知でしょうか?
旧暦を使っていたころ、1年を24の時期に分けてそれぞれに美しい名前を付けたのが二十四節気です。
その中のひとつに「雨水(うすい)」と呼ばれる季節があります。
【雨水って?】
具体的には2月19日ごろから3月4日ごろ。
意味は「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」です。
そんな季節ですから草木が芽生えるころで、雨水は昔から農耕の準備を始める目安になっていました。
【雨水とおひな様の関係】
雨水はちょうどおひな様の時期にあたりますね。
実はひな人形は雨水に飾ると、良縁に恵まれるといわれているんです。
【三寒四温(さんかんしおん)とは?】
「三寒四温」とは3日寒い日が続いたと思ったら、4日暖かい日が続くという意味です。
これはもともと中国から伝わった言葉で、中国北東部や朝鮮半島ではこの通りの気候になりやすいそうです。
ただ日本では実際にはほとんどありません。
でも確かに日にち通りではないにしても、寒い日と暖かい日が交互にやってきてだんだんと春に近づいていくという頃ですね。
朝晩と昼間の気温差も大きくなるころ。
本来は冬の言葉ですが、日本ではそんな春先に使われるようになった言葉です。
【雨水の頃に食べたいもの】
こんな日が続くと体調を崩しやすいため、昔はしょうが湯を飲んで体を温めていました。
しょうが湯とは温めたしょうが汁にハチミツを加えたもの。
葛湯や水溶き片栗粉を加えれば更に体がポカポカします。
しょうがの効果は最近でも人気があって、しょうが湯も見直されていますね。
雨水の頃の旬の食べ物と言えば、季節を感じる山菜やからし菜、そして生でもおいしい春キャベツです。
からし菜は関西では「高菜」と呼ばれていますよね。
他にもむくみに効く明日葉や、ミネラル豊富な菜の花、鉄分豊富な蛤(はまぐり)もおすすめですよ!
雨水の時期には、風邪をひいたりぶり返したりしないようにしっかりと栄養を摂りたいものです。